内科は、「身体の臓器に対して診療する科目」ですが、大きく9つの領域に分かれています。
このように、たくさん専門的な内科があり、症状に対してすぐに専門的な内科に受診することが難しいため、内科を受診していただいて、さらに専門的な領域の受診が必要か診断します。
内科では、1つの専門的な臓器だけでなく、身体全体を診察ができるように体制を整えています。
まだ、それほど自覚症状が出ていない場合でも、健康診断などで指摘されたデータを元に未診断の病気を早期発見することもあります。
健康診断は、病気の早期発見に役立ちます。
自覚症状が出た段階では、病気が進行してしまい、治療期間や治療の負担が大きくなってしまうことがあります。
そのため、定期的に健康診断を受診して、健康維持をしましょう。
この病気の可能性がある場合や診断がついた場合に、当院で対応できる病気であれば、検査・治療を行います。
しかし、専門的な検査や治療が必要になった場合には、ほかの専門医や医療機関と連携して診察をお願いすることがあります。
「体調が悪いけど原因が分からない……。」
ということはありませんか?
いくつかの症状が出ている場合でも、原因を特定すると1つの病気のこともあります。
「胸が痛い」
「血圧が高い」
「疲れやすい」
などいくつかの症状が出ていても、心臓や血管の疾患による合併症のことがあります。
いくつか症状が出ていると、どの診療科に通院すればよいか分からず、違う科に行ってさらに他の科に行けなければいけない場合も考えられます。
内科ではまず、原因の分からない疾患の特定を行い、今後どのような投薬や治療が必要なのか診断します。
ヘルスメンテナンスは、健康を維持するために予防をする「予防医療」です。
予防接種や予防内服などはこれに当たります。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病は、日常の食生活や運動習慣を変えることで改善が見込める疾患です。
悪化してほかの疾患を招かないようにするため、定期的な検診や人間ドッグなどの結果を含めて管理を行います。
咳・鼻水・のどの痛みなどの風邪症状がある場合には、症状に合わせてお薬を処方します。
症状が軽い場合でも、悪化すると気管支炎や肺炎などを発症する可能性もあるため注意が必要です。
風邪の主な症状は、咳・鼻水・のどの痛み・発熱です。
風邪の原因はウイルスによる感染症です。
ただし、風邪症状を引き起こすウイルスは200種類以上あるため、特定が難しくなります。
また、同じウイルスでもいくつか型があり、原因の特定は困難です。
そのため、予防するためには「手洗い・うがい」などを徹底し、ウイルスの感染を防ぐことが大切です。
風邪の治療は対処療法になります。
症状に合わせて投薬治療が中心ですが、ウイルスには抗生剤が効きません。
一般的な風邪症状の場合には、発熱は解熱剤や咳は咳止めなどで対応します。
ただし、風邪から二次感染で「副鼻腔炎」や「中耳炎」などを引き起こす場合があります。
その場合には、抗生剤が必要になることもあるため、症状に応じて投薬します。
生活習慣病は、1つの病気ではありません。
具体的には、高血圧・糖尿病・脂質異常などが含まれます。
食生活の乱れ(脂分の多い食事など)や運動不足、たばこやお酒の過剰摂取などを日常的に繰り返していると、さまざまな疾患が引き起こされます。
その総称が「生活習慣病」です。
生活習慣病の特徴
生活習慣病は、まず生活習慣の改善を行います。
適度な運動
適度な運動は、カロリーを消費する目的以外にストレスを緩和してリフレッシュをする効果も期待できます。
生活習慣病はストレスも関係していると考えられているため、運動をすることで「消費カロリーを増やす」「ストレスの軽減」の2つの効果があります。
バランスの良い食事
摂取カロリーが増えると、体重が増加して肥満につながります。
肥満を予防するためには、「摂取カロリーを減らす」「消費カロリーを増やす」をバランスよく心がけることが大切です。
塩分の過剰な摂取は血圧に影響を及ぼします。
高血圧は心臓や脳血管に負担がかかるため、心臓疾患や脳血管疾患にかかるリスクが高くなります。
適度な飲酒
お酒にはリラックス効果もありますが、過度な摂取は身体の負担になります。
禁煙
たばこには、ニコチンやタールなどの有害な物質が含まれているため、血圧を上昇させたり、酸素不足になって血液をドロドロにしたりします。
たばこは身体にとって、害も多いため禁煙をおすすめします。
高血圧は、最高血圧が140mmHg以上で最低血圧が90 mmHg以上の場合をいいます。
心臓は、全身に血液を送るポンプの働きがあるため、高血圧の状態が続くと負担がかかり続けます。
そうすると、血管の壁が厚くなる「動脈硬化」につながり、悪化すると「脳梗塞」「心筋梗塞」「狭心症」などの疾患のリスクが高まります。
血圧が高めの方は1度ご相談ください。
糖尿病は血液中の「血糖値」が慢性的に高くなっている状態です。
血糖値は、食事や糖分の多い食品を摂取した時に上昇しますが、すい臓で作られる「インスリン」の働きで血糖値をコントロールします。
しかし、糖尿病の方はインスリンが全く分泌されない場合や分泌しても量が不足した状態になり、血糖値が上昇してしまうのです。
糖尿病は初期の段階ではあまり自覚症状がありませんが、[のどが渇く」「頻繁にトイレに行く」「食べているのに体重が減る」などの症状が出た場合には糖尿病の可能性があるため、注意が必要です。
脂質は「ホルモン」「膜」「胆汁酸」を作るために必要ですが、過剰な状態になるとLDL(悪玉コレステロール)になって血管に蓄積します。
その結果、動脈硬化になりやすくなります。
さらに悪化すると、血管の中が狭くなるため、「心筋梗塞」「脳梗塞」などを引き起こすことがあります。
原因として考えられるのは、遺伝も関係しますが、食生活の乱れや慢性的な運動不足も考えられます。
内科の中でも、細かく専門分野が分かれているため、自分で判断が難しいことも少なくありません。
内科は、体調不良の時にどこに受診したら良いか分からない場合の疾患も診察します。
また、生活習慣病の改善も内科で対応ができます。
高血圧や糖尿病は重症化すると、心筋梗塞や脳梗塞などの命に関わる疾患につながる可能性もあります。
自覚症状がない段階の病気も、人間ドッグや定期検診で見つけることができますので、定期的に受診をしましょう。
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